時の政権が憲法解釈を変えることは有り得ます。実際、過去にもあった。しかしそれ は、その政権が99条の憲法尊重、擁護の義務を果たしていることが大前提です。99条 にもある通り「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員」すな わち国家権力側を縛るために存在する憲法を国民に義務を課す内容に改憲しようとす る政権に、その資格はありません。また、国立大学に国旗・国歌実施を「要請」した り学部の改編を迫ったりするのは、明らかに23条に定められた学問の自由に反しま す。こうした反憲法姿勢の内閣に政権を委ねるわけにはいきません。

寺脇研(映画運動家 京都造形芸術大学教授)

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