安倍首相、あなたはあなたの思いとは裏腹に、社会を根底から壊そうとしていることに気がついていますか?

第1次安倍政権は、「美しい日本」をスローガンに登場し、年金記録問題で「最後のひとりまで」と宣言し、所信表明演説の2日後に辞任することで、総理大臣と政治家の職責への信頼を損ねました。多くの国民が街頭であなたの辞任会見を見ながら口を開けていたのを今もまざまざと思い出します。

「日本をとりもどす」をスローガンに再登場したあなたを、国民は一度は受け入れました。再チャレンジするとの言葉を信じる、心優しい国民に支えられたのです。

しかし、第2次安倍政権において、あなたは変わることがありませんでした。
あなたは、次々と社会を混乱させていきます。
東電福島第一原子力発電所事故の汚染について、あなたは「アンダー・コントロール」と国際社会で言い切りました。嘘を承知でオリンピックの招致に成功したのです。
国民はオリンピックを話題にするたびに、自らが嘘つきの仲間であることを思い出さずにいられません。

安倍首相、あなたが持ち出した「平和安全法制」こそ、恐ろしい社会の破壊行為です。
集団的自衛権行使を容認し、憲法を解釈によって壊すだけでなく、「戦争」を「平和」と言い換えるその手法こそ、国民を混乱させ、世界から日本の信頼を失わせる全体主義的手法です。
立憲主義を壊し、主権在民の意味を失い、民主主義の意味を破壊していきます。
いったい「日本をとりもどす」の主語は誰だったのでしょうか?
うかつにも聞きそびれていました。
あなたはこうも言いました。
「戦争を未然に防ぐ」
「日本が戦争に巻き込まれるおそれは一層なくなっていく」
しかし、次の戦争は「戦争を未然に防ぐ」を口実に行われるのではないでしょうか?
総理大臣のみえみえの嘘が、国民を嘘つきに変えていくのです。

ひとつだけ具体的な例を挙げましょう。
気象庁が、箱根の「噴火」を「噴火との表現は適切でない」と言い出しました。
「小学生に、噴火かと問われれば噴火だと答える。ただ、気象庁では噴火と記録はしない」
科学的事象の世界ですら、あなたの思考と手法は浸透しはじめています。
歴史修正主義どころか、起きたばかりの現実さえ修正する政府。
これほど危険なことはありません。

安倍首相とその政府によって受けた社会の傷は簡単には癒えません。嘘で傷ついた人たちも数多くいます。
民主主義をもう一度はじめるために、国家の名において、誰も殺さず、殺されない社会を取り戻すために、一刻も早く安倍政権には辞していただく必要があります。

安倍首相、あなたの言葉は、もはや一切信用できないのです。

牧下圭貴(農と食の環境フォーラム代表)

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