安倍さん、あなたは「集団的自衛権・安保法制は戸締まりのため」と言いましたね。あなたが言う「戸締りをしないといけない社会」は、隣人への不安と疑心と不信が前提になっています。あなたが集団的自衛権を叫ぶたびに、あなたは国民や隣人の不安をあおり、疑心を植えつけ、恐怖心と不信に火をつけているのです。「平和」から見れば、その行動は、対極にある「不信と恐怖のアジテーション」みたいなもんです。



しかしご存知ですか。今現在も、日本国憲法や憲法9条は、「平和」に立脚した「信頼」という戸締りの見えないカギとなって、このちっぽけでささやかな私たちの日常を、偉大な平和の体験として味わわせてくれているのです。平和憲法の下、私たちの心や体は、細胞の隅々にまで「平和」を浸透させてくれたのです。



歌声や音楽や映画があり、恋愛や温もりがあり、評論や文学があって。酒も食べ物も、友人も家族も、青くて静かで広い空や海や山も。その素晴らしさを存分に体験できるのは、平和だからです。もちろん、あなたが食べた、どうみたって庶民離れした超高級のカレーライスだって、それは平和だから食べられたのです(私はそんな高額なカレーライスを見たことも、食べたこともないけれど)。



だから今、あなたが「憲法違反・解釈改憲」と「軍備増強」と「権力」のもとに、一人ひとりの平和や自由や権利を奪おうとしても、国民は決してそれを許さない。声を上げて反論する自由を力に、決して手放さない。どんなに権力のある者であっても、私たちの自由と平和を奪うことはできないのだから。安倍さん、無駄な抵抗はとっととやめて、安保法案を今すぐ廃案にしなさい。

藍原寛子(ジャーナリスト(福島在住))

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