課題が山積している日本社会に対して、やるべき施策をやらず、やらなくていい施策をやっている印象をうけます。なぜそうなるのかといえば、政権が非常に狭い範囲の声しか反映していない形で動いているからでしょう。多くの国民は、そのことに不安感と、不満を持ちつつあります。1960年代いらい数十年なかった大衆運動がここ数年広がっていることと、「勝手に決めるな」という声は、その現れでしょう。政治家である以上、そうした兆候に敏感であるべきだと思います。

小熊英二(社会学者)

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