ここでは安倍首相へのメッセージを書くことになっている、

けれどもこの場所は公開されているため、同時に不特定多数のひとにも向けられている。

だからぼくは、安倍首相に向けて書かれているという立ち位置を敷衍するよりも、むしろ不特定多数のひとに向けて書こうと思う。

もちろんその不特定多数の中には、当の本人も含まれるのだから。


正直なところ、この場所にコメントを寄せることに賛同しつつも、現政権に対してだけ自分は何かを言いたいのだろうか、と考え込んでしまい、

コメントをするタイミングをどんどん逃してしまった。


つまりぼくが反対し不安に感じるのはその政策であるし、現在の決定が導く未来についてである。

例え政権が変わったとしても政策と決定が継続されるのならば、同じこと、

それに対しても同様に抵抗しつつづけるべきだろう。

きっとほかの人たちもそうなのかもしれないけど。


国のかたち、その未来を大きく変えるのならば(安全保障の問題はそういう問題ですよね)、

それに責任をもつひとりひとりの市民の意見が反映されるべきだろうし、

その多くの意見の集まりによって、ものごとの決定が遅延されたとしても、

そうした手続きをスキップすべきではないだろう、と思う。

けど、それは単なる理想主義だろうか。


だから、もちろんぼくたちは議会制をとっているわけだけど、

それもどこまで有効なのかはもはやわからない、

けど、さしあたりそれしかないのならば、その手続きに則るしかない。

国民投票をしたらどうだろうか。

ぼくたちはよりよい未来と国のかたちを選べるだろうか。

多くの人びとが望む結果が可視化されれば、いいと思う。

それによって決められた状況は受け入れやすいと思う。

それでも決められたことだから、といって考えるのをやめてはいけない。

問題のある部分をさらに考え、吟味し、工夫し、必要なところを変えていけばいいのだと思う。


それでもおそらくものごとはそれほどまっすぐは進まないのかもしれない。

それでもものごとは最悪の結果を導くかもしれない。

あなたはそれをどう思うだろう。

私たちはそのときどうするだろう。

ぼくにはそのときなにができるだろう。

あなたにはそこでなにをするだろう。

それでも押し流されずに自分の意見を言うことができるだろうか。

田中功起(アーティスト、基礎芸術、ARTISTS’ GUILD)

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